期待のちょっと上を
目指す努力が、楽しい。
高校卒業後に建築の専門学校へ進み、地元の建設会社を経て12年前に小林建設に入社。小林社長とは年齢は違うものの、専門学校時代の同級生。その縁で声をかけてもらいました。
実は当時、建築より土木の方が簡単だと思っていました。しかしすぐにとんでもないと反省。「土木はしっかりした技術が必要な仕事」と、180度考えが変わりました。
今は建築と土木の営業から工事まで、業務全般の統括をしています。
小さな土木工事から、大きな店舗の建築まで幅広く建物に携わっています。
仕事で大切なのは、依頼主からのヒアリング。
フェンスならば高さはどのくらいか。外から見えないタイプか風が通る隙間の空いたタイプか。家を建てるなら平屋か2階建てか、どんなイメージの家かをしっかり聞き取ります。
それから図面を作成してチェックいただき、工事をしてお金をいただく。
この一連の流れを、入社して5年ほど経った30代前半で任されるようになりました。
現場は3カ月から半年ほどのペースで変わり、かかわる人も工事内容も変わります。日々のルーティーンがない。だから毎日新しい発見があります。反省や失敗もありますが、それも経験と思えば面白いですね。
仕事では、お相手の期待の少し上をいこうと心がけています。
今、築70年の飲食店の建物の工事を行っていますが、はじめは完全に取り壊し新築の予定でした。でも施主さんは建物に非常に思い入れがあり、それは常連さんも同じでした。そこで柱などの使える材料を、できるだけ残し転用することで歴史を感じる新築にしたのです。苦労はありましたがおかげで大変気に入っていただきました。
期待してもらい、最後に「ありがとう」、「頼んでよかった」と心から感謝され、気持ちがたかぶる体験は、普通に暮らす生活の中ではあまりありません。この仕事で良かったと思える、一番の瞬間です。
技術を磨く、人を磨く
私、高藤は土木工事の営業を担当しています。仕事は元請け業者や協力業者と着工前の打ち合わせや会議、工事の見積もり、値段決めなどを行います。見積もり件数は、月に平均3~4件。多ければ10件ほどです。発注いただければ、施工班責任者の琴浦へ引き継ぎ、琴浦が工事をスタートさせる流れです。
2001年に小林建設へ入る前は、不動産会社の営業でした。同じ営業でも未経験です。基本的に未経験者は、現場へ出入りできません。でも扱う内容がわからなければ営業できません。そこで上司に頼んで現場に入らせてもらい「それは何ですか?」「今、何をしようとしていますか?」と、必死に学びました。知れば知るほど面白くなるものです。また荒れ地を整え、住宅やビルが建ち、「ありがとう」と感謝される仕事が誇らしく思えました。こんな現場が安全であるように、今は安全啓発にも積極的に取り組んでいます。
私、琴浦は土木工事の施工班の責任者として、営業の高藤と連携して仕事をしています。ひと月にかかわる現場は5~6件ですが、私の仕事は一つ一つの現場の進捗やコストまで、すべてを把握し管理することです。いわば、全ての現場のまとめ役。滞りなく終わるよう、広く全体を見ています。
土木業は河川や下水道、道路建設によって地図が描き直される、つまり国土を触るスケールの大きな仕事です。当然技術の習得は欠かせないので、当社は、社長のアイデアで一風変わった勉強会を開いています。講師は若手社員!生徒はベテラン社員です。人は理解していないとうまく説明できませんから、理解不足な箇所が講師をすることで分かる仕組みです。あとはベテラン社員が教科書の知識に加え、なぜそうなるのかという背景まで教えてバックアップ。そもそもこの勉強会は、ビジネスマナー講習から始まりました。現場では、協力業者や近隣住民との関係づくりも大切。円滑なコミュニケーション力を磨けるのも、小林建設の魅力ですね。
大きな仕事をやり遂げた
達成感がたまらない。
高校卒業後にファストフード店を経て、建設業界に入りました。動機は、週末の休みが欲しかったからです。派遣社員として現場監督をしていましたが、小林社長から声をかけていただいたのをきっかけに入社して、5年です。今は現場所長として、職人さんの手配や仕事の段取り、コスト管理を任されています。以前と同じ肩書ですが、最初から最後まで任せてもらえる上に、仕事の規模ははるかに大きくなりました。しかしそれより良いのは、社員同士のコミュニケーションの豊かさです。一日の現場が終わって会社に戻ると、報告や相談をする社員、また労い合いながら雑談する社員などでとても和やか。以前は、現場以外の方々と話す機会がほとんどありませんでした。でも小林建設は、社員同士の話し合いがスムーズ。現場でしんどいなと思うことの一つに、金銭にかかわる協力業者との話し合いがあるのですが、困ったときもすぐ相談できます。とても心強く、おかげで安心して仕事ができます。
建設工事の魅力は、何もない土地の上に建物がどんどん造られていき、キチッとした形になっていくところです。また、完成するまでの工程を自分の采配で決め、工事を進めていけるのも魅力の一つになります。派遣社員だった頃は大きな現場を任されなかったので、完成したときの達成感は自分でも驚くほどです。 大規模工事現場にかかわるのに必要な資格に「1級建築施工管理技士」があり、今、その取得に励んでいます。会社で開かれる勉強会は、ベテラン社員の前で受検者が講師役となって教えます。緊張しますが、効率的に勉強できるので良いシステムだと思います。 大きな現場で作り、形になった建物は、家族にも自慢できます。今、堺市内の大通りに面した老舗の店舗を工事させていただいているのですが、先日も「ここはお父さんが建てているよ」って教えてきました。家族に自慢できる仕事は、私の誇りです。